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エアロパーツ、ドレスアップのダムド|DAMD Inc

DAMD JOURNAL

DAMD JOURNAL _075

のっぽなケイにぞっこん!ダムドが手がけるN-BOX

アーバンデートはロドニーにおまかせ

 

昨年モデルチェンジを果たしたN-BOXシリーズ。
JOYもリリースされ、いよいよ役者が揃ってきた!
さまざまなパーツが乱立する中、
そこに名乗りをあげたのがダムド!N-BOXの
新しいキャラクターを追加する“ロドニー”は
ダムドの新しい試みとなるコンセプトを封入した。

ダムドの新作はN-BOXに高級感をたっぷりトッピング

 

ざっくりケイ自動車といっても、時代によって
主役となる車種は移り変わっている。
それは価格の安い2ボックスだったり、
ハイパーなスポーツモデルだったり、
クロカンタイプの4WDだったり、
ワンボックスだったり……。
そして、’90年代末期に誕生したワゴンRの
登場以来、ケイの主役と言えば身長高めの
ハイトワゴンの図式が完全に定着。
今や人気ランキングの上位はホンダ、ダイハツ、
スズキの各社がそれぞれN-BOX、タント、
スペーシアを繰り出し、覇権争いを演じている。
中でもホンダは、N-BOXのバリエーションを
カスタムやジョイへと広げ、N-BOXの冠を付けつつ、
キャラ違いのモデルを増産。
ニッポンナンバーワンケイの座を堂々
防衛し続けているのだ。そんなN-BOXに、
ケイ自動車モディファイ界の大御所・ダムドが目を
つけないワケがない。同社はこれまで社用車仕様である
N-VANをベースにしたフェイスチェンジキット
(『マリブ』と『デナリ』)を市場に投入してきたが、
意外なことに乗用車仕様のN-BOXは初代も2代目も
スルーしてきた。しかし、20223年に発表された
現行モデルの登場を機に方向転換。
ケイ市場最大のマーケットに照準を定めてきたのだ。
設定したコンセプトは「高級感の増産」だ。
ここ最近のダムドはアウトドア系やクラシカルモデルに
オマージュを捧げた商品設計が中心で、ジムニーや
エブリィのリトルD、ハスラーのカラビナや
クラシコとして市場を沸かせてきた。
その方向性は決して間違いではなく、事実、
今なお多くのユーザーに愛されているのだが、この自ら
作り上げた掟にガンジガラメに縛られてしまうほど、
ダムドのフットワークは鈍くない。
むしろ、アウトドアやクラシカルオマージュといった
ダムドが作り上げた世界観を、積極的に拡張。
それも都会的で、押しが強く、クラスを上げる、
新たなベクトルへと広げていこうと画策している。
そう、ケイハイトワゴンの価値観に、次なるフェーズを
もたらそうとしていることが、今回のN-BOXの挑戦から
伺い知れるのだ。さて、ダムドはいかなる
魔法をN-BOXにかけたのか?
さりげなくも練りに練られた新作キットに、
だれもがきっと二度見する!

精緻なデザインと塗り分けでケイのクラスから脱出

 

NBOXのバリエーションは、ベースとなるNBOX
高級感を増幅させた
NBOXカスタム、
アウトドアシーンを意識した
NBOXジョイと、
大きく
3系統に分けられる。その中でまず
ダムドが狙ったのが、
NBOXカスタムだ。
角目ヘッドライトの採用、複雑な造形のグリル、
精悍さを主張するバンパー開口部などで、明らかに
ほかの
NBOXとの差別化が出来てはいるものの、
「もっと都市部で映えて、押しの強い、いい意味で
ギラついた個性をオーナーたちは求めているのでは?」
と、ダムドは分析。そして、『ロドニー』
という名のキットで、その答えを導き出した。

 

ロドニーを構成するパーツは、
バンパー一体型フロントマスク、フェンダーから
ドアにかけて装着するガーニッシュ
×4、
リアドア下部を彩るガーニッシュ
×2の全7点。
取り付けに際して特別な加工をする必要がなく、
すべて純正のボルト穴や両面テープを使って
取り付け可能な完全ボルトオンとなっている。
しかも、各種センサーやカメラ、エンジンへの
吸気機能を殺すことがないという、
クルマファーストな設計なのだ。

 

肝心のデザインについても、実に奥が深い。
フロントマスクの意匠には、あの英国製高級
SUV
テイストを意識。段差を設けたブロックの配置で
立体感を表現したり、
2本のフィンをバンパーサイドの
ダクトに並べる造形は、確かにあのクルマへの
オマージュを想起させてくれるものだ。

 

こうして勝ち得た高級志向をさらなる高みへと昇華
させるべく、ダムドは数々のトリックを仕込んできた。
その
1つが成型技術だ。フロントグリルとバンパーは
取り付け時には1ピースとなっているが、製作段階に
おいては多数のパーツに分けて作られている。
それは精緻なデザインと、色の塗り分けでは決して
演出不可能なディテールへの配慮を心がけている
からにほかならない。また、製品は未塗装品で
販売される予定だが、ここで紹介するデモカーは
部分的にカッパーをペイント。この色は最近の高級車で
採用されていて、こういった面からも
ラグジュアリーさをアピールしてくるダムドの
センスの鋭さには、さすがとしか言いようがない。

 

ロドニーキットは2025年初春の発売に向けて
最終段階に入っている。

街にくり出すのが楽しくなるロドニーキット!

 

フロントバンパーの両サイドに設けられたダクトを
アップで見てみると、フィンの部分と奥側の黒い
カバーが別々に作られていることが分かる。
こうすることで、
繊細なデザインまでも表現できるという。

フェンダーからドアに続くプレスラインの下に、
ハネのようなカタチのガーニッシュを配置。
これが付くだけでなぜか高級車のイメージが増強され、
ドアを開けるたびに
特別な一台に乗っていることを思い出す。

N-BOXカスタムのボディサイド下側は、エアロパーツの
ような動きのある形状になっているが、ダムドは
そこを見逃さなかった!
ここにもロゴ入り
ガーニッシュを加えて、アイデンティティを強めている。

特徴的なヘッドライトとそれらをつなぐライトバーの
おかげで
N-BOXカスタムであることは分かるのだが、
グリルやバンパーの形状の違いから、まるで
N-BOXカスタムの上級グレードが現れたのかと
思わせてくれる、ダムドの最新キット『ロドニー』。
差し色として使ったマットカッパーの色も、
スレートグレーのボディに似合いすぎ
!

ロドニーのキットはリアにまで展開していない。
しかし、エンブレムをマットブラックに塗ることで、
全体の印象に統一感をもたらすことに成功。
こういったバランス感覚も、ダムドの得意とするところ。

君がいて、貴方がいる——。
それだけでデートってヤツは成立する。
さらに2人を包むステキな愛車
『ダムド・ロドニー』まであったなら、
もう冬の寒さなんて感じないほどの暖かさがそこに♡

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