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エアロパーツ、ドレスアップのダムド|DAMD Inc

DAMD JOURNAL

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ダムド・ライフ・イズ・ビューティフル。DAMD PARTY 2025

オーナーやファンの恒例行事となった
ダムド・パーティーが今年も開催された。
今年の舞台は埼玉県・大門上池調節広場。
あらゆるカルチャーを融合させることで
ダムドらしさを表現したこのパーティーは、
ダムドとともにある色彩豊かな暮らしを、
ひいては新しいカーカルチャーを創出する。

愛車と過ごし、ダムドの世界に浸った週末――。

少し肌寒さを感じる朝早くから、舞台となった埼玉県・大門上池調節広場には、色とりどり、表情豊かなダムドカーがやってくる。関東のユーザーが多数を占めつつも、関西や北陸、東北地方からも大勢が駆けつけてくれた。仲間たちやご家族でドライブを楽しみがてら、泊まりがけでやってきた人も多い。道中の移動を含めて「ダムドと過ごした週末はとてもハッピーになる」と、誰もが笑顔で話してくれた。

思い出のメインは、2025年10月18日(土)に開催されたダムドの公式ファン感謝祭「DAMD PARTY(ダムド・パーティー)2025」だ。今回で5回目を数え、ファンやコミュニティの間ではすっかり恒例行事になっているようだ。今年は000台を超えるダムドカーが会場内にずらりと並び、一般駐車場にも000台以上が集まった。ユーザーへの感謝を込めてダムド自身が企画・運営するイベントながら、決してダムドユーザーではなくてもいいし、たとえフラリと立ち寄ってもウェルカムの姿勢が整う。

それを迎え入れるのが、ダムドに加えてたくさんのパーツメーカーやプロショップたち。さらに小粋で個性的なアパレルメーカーやセレクトショップたち。フリーマーケットの感覚で古着やミニカー、小物などを買うことができるし、お腹が空いたら豊富なキッチンカーのなかから好きな料理をチョイスできる。特に今回からは、ダムドを題材に腕をふるう多種多様のクリエイターたちが集まった「DAMD CRAFT TOWN(ダムド・クラフトタウン」もできていて、これもまた大盛況だった。

カーショーではなく“パーティー”。
ダムドが提供する“愉しみ”はそこにある。

単なるカスタムカーショーやカーミーティングとはひと味ちがう。なにしろダムドはこれを“パーティー”だと括る。クルマだけではない。ダムドがつくるクルマと、それを基にユーザーと一緒になって創出する世界観を軸に、カーライフに加えてストリートカルチャーやファッション、ミュージックなどを織り交ぜる。だからこそ“パーティー”である。

パーティーに欠かせないといえばステージイベントだろう。今年は「大のクルマ好きにしてレースも大好き」というお笑い芸人のシューマッハ・五味悠也さんと、伊勢志摩地域の魅力を訴えながら魚釣りやアウトドアを発信するYouTuberとして40万人以上の登録者を持つちぬ子さんが、軽妙なトークを織り交ぜながらMCとしてステージイベントを回してくれた。O.Z Racing(オーゼット・ジャパン)の代表取締役を務める内山晶弘さんや、53万人の登録者を持つYouTuberのウナ丼さんを招いてのトークショーなどを含めて、笑いあり、タメになるハナシあり、のトークを続けた。

そんなステージの脇で、いよいよDAMD FREED ISOLATOR(ダムド・フリード・アイソレーター)がアンベールされた。現行型フリードのバリエーションであるAIR(エアー)とCROSSTAR(クロスター)がそれぞれ並び、来場者からの熱い視線とシャッターが絶えなかった。80~90年代の絶妙なレトロフューチャー感を狙ったという特徴的な顔つきは、フリードの体躯と無理なく調和して、まるで最初からそうであったかのようなデザインへと見違えている。今回もまたダムド節は健在だ。きっと来年、再来年には、アイソレーターに乗ってダムドパーティーにやってくる人がいるのだろう。

新しいカーカルチャーを創出する。

そして「愛車との絆をドライブミュージックが深めてくれる」として始まったダムドの音楽プロジェクト「DAMD Sound Effect」によるライブへと突入する。このプロジェクトから生まれた最初のアーティスト「FOGLAMPS(フォグランプス)」は、透き通るような歌い手「ojo」とコラボしながら、ときに耳心地がよく、ときに会場を盛り上がる曲を披露する。今回、コラボしたDaisuke Nishioのギターに魅了されたという人も多い。

ハイライトは新曲のお披露目だ。ダムドの世界観を象徴するようなイメージソングとして、ダムドの代表を務める面高翔五みずからが詩と曲を制作したという渾身の一作「Car Life is Beautiful」を、彼自身がマイクを持ってボーカルとしてきっちりと唄いあげた。コーラスとして加わったFOGLAMPS、ojoや、迫力のギターソロを披露したDaisuke Nishioも手伝って、会場は大いに盛りあがった。

そんな盛りだくさんの催し物を愉しみながら、リピーターは普段会えない仲間との談笑を楽しんだ。初めて来た人も、居心地の悪さや敷居の高さを感じることなく、すっと馴染めんでいたようだ。その空間をともに過ごす誰もがフレンドリー。ダムドというブランドを通したこのコミュニケーション空間は、誰にとっても心地がいいものだと再確認する。

クルマの電脳化に電動化、あるいは半自動化が加速度的に進行し、クルマに対して趣味性を失われたかのような白物家電化が叫ばれている。法規制や安全・環境対応という意味を含めて、カスタム業界は逆境にあるのかもしれない。

それでもカスタムの魅力は、人と比べることではなければ、過度に着飾ったり、スピードやスリルを追い求めるのだけでもない。ダムドパーティーはその顕著な例で、新しいカーカルチャーのありかたを示唆するようだ。ダムドと過ごした時間は、あなたのかけがえのない思い出であり、それはカルチャーの側面からモータリゼーションのより豊かな未来までを支えていくと信じたい。

そんなダムドの願い。

すべての人たちが、

Car Life is Beautiful――

でありますように。

文:中三川大地

Text : Daichi Nakamigawa

写真:真壁敦史

Photos : Atsushi Makabe