DAMD JOURNAL _097
ネバー・エンディング・パーティー。
DAMD PARTY 2026
ダムドという共感をきっかけに
人と人とが出会い、つながることで
ダムドカルチャーがもっと深化し
その輪はもっともっと大きくなっていく。
そんな発展を色濃く感じさせたのが、
西日本エリアでの初開催となった
「ダムド・パーティー2026」だった。
クルマにも人それぞれ
“好き”があっていい。
「愛車は、オーナーの好みや生きかたが表現される、まるでファッションのような存在です。好きな服や音楽、映画などのように、クルマにもそれぞれ“好き”があっていい。だから私たちは、時代ごとの空気や、クルマと暮らす方々をみながら、“こんなスタイルが似合う”と思う提案をしてきました。特定の車種や、ひとつのスタイルに固執せずに、“自分らしさ”を表すものとして多様なアプローチを提案しています」
創業から44年を迎えたダムドを、二代目として牽引する面髙 翔五は、自社のコンセプトをこう語る。彼がそう強調せずとも、いまやそれは固有のカーカルチャーとしてしっかりと根付いているようだ。ダムドカーだけで184台も一堂に会し、一般駐車場を合わせると330台ものクルマが集まった。そして、来場者の誰もが、クルマを軸にしながら思い思いの時間を過ごす。こうした光景に、ダムド・カルチャーが象徴されている。
誰もが互いの個性を認め合い
楽しみながら仲良くなっていく。
2026年10月3日(土)、毎年恒例の行事となったダムドの公式ファン感謝祭『DAMDPARTY(ダムド・パーティー)』が開催された。今回は西日本エリアにこの特別なひとときを届けるため、兵庫県三木市にある『かじやの里メッセみき』が会場となった。実際、その道中を含めて、誰もが新しい景色を感じ、また新しい人たちと出会ったようだ。
会場にはジムニーがいれば、ハスラーも、N-VANもいる。スポーツカーの86だっている。ジムニーだけをみても色とりどり。ユーザーの趣味嗜好を反映した多種多様なカスタムが施されている。これだけ幅の広い“好き”が集まる光景こそが、ダムドらしい。
そして、それぞれのオーナーたちが自然と会話を始め、写真を撮りあうなど、和気藹々としたムードが流れている。そこにはヒエラルキーもなければ、排他的な雰囲気もない。お互いのクルマや好みの違いを否定するのではなく、それぞれが持つ“好き”を受け止め、認め合っている。結果として、ダムドというひとつの共通項だけで、ごく自然に人と人とがつながっていく。この世界観はダムドが一方的に押しつけるものではなく、それぞれの“好き”を着こなすユーザーたち自身で、創りあげていくものだと知った。
もちろん、初参加であっても、顔馴染みがいなくても、さらにはダムドに乗っていなくてもウェルカムだ。来場とともに『Welcome ポラロイド』で写真を撮ってもらえば、もう誰もがダムド・カルチャーの仲間入り。スタッフや来場者たちと気軽に言葉を交わし、会場に用意されたアトラクションを愉しむことができる。
今回から新たに、ダムドの製品やコンプリートカーに興味を持った人たちに向けて『DAMD“はじめまして”カウンター』が設けられた。ウェブやSNSでなんでも情報を入手できる時代だからこそ、リアルなコミュニケーションはとても貴重にして重要だ。「興味はあるけれど、誰に聞けばいいのかわからない」という壁を取っ払ってくれる。
こうした取り組みに加え、スタッフや出展者たち、来場者の誰もがフレンドリーで、親近感がある。だからこそ興味を持った人たちにとって、ダムドを深く知る絶好の機会であり、新しいカーライフが始まるきっかけにもなる。
その象徴的事例として、2025年から本格的に動き出したダムドの認定中古車システム『DAMD adapt(ダムド・アダプト)』が、この日、実際に成約となった。展示車のN-VAN デナリを実際に購入した人がいたのだ。オーナーさんはきっと、1年分の思い出をN-VAN デナリに乗せて、来年のダムド・パーティーに駆けつけてくれるに違いない。
単なるカーショーではなく
多様なカルチャーが融合する場。
単にクルマを並べるだけのカーショーではない。ダムド“パーティー”という名前が示す通り、コンテンツは充実したものとなった。まずはダムドの志に共感したパーツメーカーやプロショップたち、さらに小粋で個性的なアパレルメーカー、セレクトショップまで。合計で42ものブースが集まった。まるで縁日の屋台通りや、フリーマーケット感覚で、ねり歩いて買い物や食事をすることができる。
全国から選りすぐりのクリエイターたちが、ダムドをテーマにして腕をふるう『DAMD CRAFT TOWN(ダムド・クラフトタウン)』も好評だった。さらにワークショップでは苔テラリウムを実施。ダムドのカプセルトイを使って、苔のなかに小さなダムドカーがたたずむオブジェを制作した。
こうした催しものを含めてのダムドパーティーだ。決してクルマだけの“好き”が交わる場ではない。ものづくりやファッション、ひいては家族や友人とのひと時など、それぞれの“好き”が交わる時間だった。
人と人とのつながり。これはステージイベントにも貫かれた。壇上に上がるからといって、決して講釈を垂れるわけではない。まずは代表を務める面髙 翔五が、44年の時を刻んだダムドの歴史を、さらには自分自身の生い立ちから考えかたまで、わかりやすく丁寧に説明した。さらにデザイナーの徳田 亮介や、エンジニアの冨田 征孝も登壇し、ものづくりにかける情熱やこだわりを語った。ダムドに“好き”を見出してくれた人たちにとって、『ものづくりの裏側』はとても興味深い内容だったようだ。
登壇者の緊張をほぐしながら、テンポよく、時にジョークを交えて回してくれたのが、お笑い芸人のシューマッハ・五味侑也さんと、伊勢志摩地域の魅力を訴えながら魚釣りやアウトドアを発信するYouTuberのちぬ子さんだ。彼らの軽妙なトークも手伝って、その後に実施された来場者参加型の『○×クイズ』やプレゼント抽選会も大いに盛り上がった。
ダムド・パーティーは
記録と記憶のなかで続いていく。
ダムドが大切にしてきた「クルマを通じて、その人らしい人生を歩み、ライフスタイルを楽しんでもらいたい」という想いは、こうしてダムド・パーティーというひとつのカルチャーとして結実した。それは決してダムド側から一方的に押し付けたものではない。あくまでユーザー自身がダムドという表現方法を使って、自分のライフスタイルを彩り、ひいてはカルチャーを育んでいったものだ。
たくさんの出会いや笑顔、そして思い出を生み出したダムド・パーティーは、たった1日で、あっという間に終わった。しかし、パーティーはまだ終わることはない。大型パネルと電球サインで形づくられたフォトブースをはじめ、会場の至るところで切り取った写真は、かけがえのない思い出として記録され、SNSを通じて世界中に発信されていく。
なお、プレゼント抽選会の応募条件は『FUTURE POST CARD(フューチャー・ポストカード)』の記入だった。ダムド・パーティーで感じたこと、楽しかったことなど。思い出を自分自身へのメッセージとして、ポストカードに書いて投函するものだ。
それは1年後に、自分のもとへと届く。未来への自分に宛てた、いまの自分自身からのメッセージ。それを読んだとき、未来の自分はいったい何を思うのだろう――。そんな未来に想いを馳せるという意味でも、パーティーはまだ終わりを迎えてはいない。
何よりも、バーチャルとは違うリアルなコミュニケーションから生まれた多くの人との繋がりは、また新しいカーカルチャーを生み出し、日本中を、ともすれば世界中を取り巻きながら、どんどん大きくなっていく。2027年のダムド・パーティーは、もっとたくさんのダムドカーと、そしてもっともっと大勢の笑顔で、あふれかえるに違いない。
文:中三川大地
Text : Daichi Nakamigawa
写真:真壁敦史
Photos : Atsushi Makabe






























