ハスラーカラビナと日本のカリフォルニアへ?!

「俺の故郷は海も山もあって気候がいい、
日本のカリフォルニアなんだ！」

大学時代、静岡出身の友人が口癖のように言っていた。
ある年の夏、その友人と、彼の実家を拠点に
県内の魅力的なスポットを巡った。
そのロードトリップ以来、静岡は僕にとっての
第二の故郷といえるほど大好きな場所になった。

今年も夏がやって来た。
スズキ・ハスラーがベース、
DAMDの“CARABINA”とともに、
静岡県西部、遠州と呼ばれるエリアを
ロードトリップした。

新東名を西へ

30代半ばに仕事を辞めて渡米、
バイクによるアメリカ横断をひとつの目的にしながら
キチンとした旅程を立てずに
ロードトリップをした経験がある。

ナビが普及するよりもほんの少し前、
夜毎地図をもとに目的地と
大体のルートを決めて翌日に備える。
『その日暮らし』の旅ならではの出会いやワクワクが、
イラストを描く、文章を書くといった
クリエイティブの原点になっていた。
そんな旅のスタイルが性に合っていると思っていた。

今僕はいくつかの目的を持って、
CARABINAとともに新東名を西へ走っている。

遠州は仕事を含め、年に何度も足を運んでいる
エリアゆえ、知人・友人がたくさんいる。
そんな勝手知ったる土地を訪ねるロードトリップも
またいいものだと今の僕は思っている。

遠州森町のスマートICから高速を降りて南下、
磐田市街を抜けて海に一番近い国道150号線に出た。

遠州灘を望む漁港と砂浜

僕は、福田（ふくで）漁港のロードサインに従い、
海に向けてCARAVINAを走らせた。
海沿いに出て、釣り人が集まる埠頭で
クルマを降り深呼吸。

この港の広い駐車場では毎年秋に
ユニークなクルマのイベント“TVW”が開催されており、
僕も一昨年と昨年参加した。

写真はそのイベントの模様だ。
TVWとはトラック／バン／ワゴンの頭文字。
地元の有志が立ち上げた、アメリカ的な働くクルマや
遊びグルマに特化したカーショーイベントだ。
今年は9月18日に開催されるとのこと。

福田港を東に進むと、舗装道路が途切れて
ダートロードになり、右手には地元サーファーが
集まる砂浜が現れる。
冒頭のイラストは豊浜と呼ばれるビーチの風景だ。
付近には十分な駐車スペースがあるので、
サーフィンをしなくても潮騒を聴きながら
ゆったりとした時間を過ごすことができそうだ。

福田漁港／豊浜
飲食やお買い物が楽しめる『渚の交流館』が目印。
静岡県磐田市豊浜4127-43

旅先で髪を切る

年に何度も足を運んでいると前述したものの、
静岡で髪を切ったのは今回が初めて。

東京にいると気ぜわしくてタイムリーに
散髪に行けないというのも理由の一つだが、
一度ここで切ってもらいたかった
というのが一番の動機だ。

共通の友人を介して何年も前に知り合った
川島靖貴さんが経営するそのお店
『ドリームキャッチャー』は、
磐田市内に一昨年新しくできた
JR東海の駅『御厨』（“みくりや”と発音）の駅前にある。
現住所に移転する以前、
12年前の創業時から完全予約制。
同じ時間帯には一人のお客様しか入れず
マンツーマンで散髪を行うスタイルが、
昨今の社会環境の中でますます人気なのだという。

旧店舗も現在のお店も過去に
取材させていただいたことがあり、
お店のロゴはデザイナーとしても活動している僕、

GAOニシカワが制作したもの。
そんな浅からぬご縁がありながら、髪を切ってもらうのが初めてとは、
我ながらちょっと意外な気もしたのである。

ご覧の通りの広くて明るいお店での散髪＆顔そりは、
まさに超気持ちいい体験。
これは病みつきになりそうだ。

生まれ育った街、御厨を盛り上げたい、
駅周辺を活性化させたいとの思いから、
川島さん自ら先頭に立って地元のお宮やお寺など
とも連携、キッチンカーや移動店舗を集めた
『御厨 Dream Festival』を企画しているとのこと。
本年の開催は2022年9月25日の日曜日、
同店のインスタに注目だ。

Dream Catcher（ドリームキャッチャー）    
静岡県磐田市鎌田2199-1 35-2
 <https://www.instagram.com/yastagram_dream/>

はじめまして、GAOニシカワです

ご挨拶が最後になりましたが簡単に自己紹介を…。

東京生まれ。子供の頃からメカとモノ作りと
絵を描くことが大好き。
デザイナーを経て現在は
イラストレーターとして活動中。
アメリカのルート66を何度も旅して
その風景を描くことをライフワークにしています。

また、自ら企画・取材・編集するフリーペーパー
「オンザロードマガジン」を年３回発行。
コンセプトはクルマやバイクとともにある
豊かなライフスタイルをおくるための情報誌。
表紙イラストは創刊以来、ずっと僕が描いています。

DAMDとのご縁は、東京オートサロン2020用に
制作したカタログと、その表紙のイラスト
（JB64 JIMNY little Bを描きました）がはじまりです。

今回からDAMD JOURNALでイラストと
コラムを連載させていただくことになりました。
よろしくお願いいたします。

磐田・掛川で過ごす日々、
ロードトリップのDAY-2もお楽しみに！