DAMD JOURNAL _055
川のせせらぎに揺られて……
2024年もソトに行こう!
K MAG. アウトドア部
~神奈川県相模原市~
アウトドアと手芸というミスマッチなキーワードだが、
ここに登場するリトルDはそれを両立した仕様。
いかつくも愛くるしいネオクラフェイスに、
内装は自分の好きなお手製のアクセサリーで飾る。
好きなものだらけの1台はより愛着湧きそう♪
川のせせらぎに揺られて......
“趣味・アクセサリー作り”。
自己紹介でこんなことを言われたら、
とてもじゃないけどアウトドアと
関連づけるのは難しい。だって、
アクセサリー作りはインドアでやるものと、
大多数の人は思っているから。ところが、
naoサンはそんなアウトとインのボーダーラインを
ひょいと飛び越えて、独自の世界観を作り出している。
その答えは、彼女の家の近くの河川敷にあった。
そこは自然たっぷりでありながら、週末でも
あまり混み合わない静かな場所。naoサンは
愛車JB64ジムニーで出かけ、カセットコンロで
火を起こし、近所の焙煎屋さんで仕入れた
コーヒーを入れる。そして、ジムニーの
リアゲートを開け、趣味のアクセサリー作りに
没頭するのだという。
「学生時代に美術部だったこともあり、
アートが好きなんです。アクセサリー作りに
ハマったのは、子供の幼稚園でバザーのための
商品を作ったのがきっかけ。ジムニー乗りの中に
ハンドメイドでアクセサリーを作る方が
いらっしゃって、みなさんとの交流から
木工製品や革製品、デニム、そして
自作のリースなどで愛車を飾るようになりました」
今では彼女のジムニーは“デニムジムニー”と呼ばれ、
キュートなインテリアでシーンの注目を集めている。
“ギャップ萌え”という言葉がある。
性格や行動の落差の激しさに、思わず
キュンとなることを指すが、Naoサンのジムニーには
この言葉が実によく当てはまる。だって、多くの
アクセサリーで飾られたカワイイ系インテリアとは
打って変わって、外観はかなりハードな
イメージでまとめられているんだもの!
コンセプトは徹底したディフェンダー化だ。
ディフェンダーとは、76年前に生産を開始した
英国製4輪駆動車のこと。ここで出番となるのが
ダムドのボディキット“リトルD”で、
これを装着すれば、ジムニーのお顔があっという間に
ディフェンダーへと早変わりするのだ。
さらにnaoサンは、ディフェンダー純正色での全塗装、
スチールホイールを思わせるデザインの
アルミホイール、フェイクのタイヤカバーまで
取り付け完了。その姿かたちはもは
やジムニーではなく、完全にディフェンダー寄り。
周りからはディフェンダーの小型版という
意味を込めて、“チッチェンダー”のニックネームまで
いただくほどの仕上がりになった。
「私のジムニーに影響されて、娘も今度
リトルD仕様のジムニーを買う予定です」と、
naoサン。親子2台並んでの
リトルDアウトドアライフがどうなるのか、
彼女の胸は高まる一方だ。
リトルDをよりブラッシュアップD
ディフェンダーが採用していたアルルブルーという色で
塗り直していることもあり、街で見かけるジムニーとは
一線を画す個性を持つ。スペアタイヤカバーも
“ランドローバー”のロゴ入りに変えて、
なりきりっぷりに容赦ナシ!
ダムドの大ヒット商品、リトルD。
64ジムニーの顔をディフェンダーに変えてしまう
魔法のキットである。またエブリイの顔を
ディフェンダーにするキットも好評発売中だ。
アピオのホイール“ワイルドボア”の
コットンホワイトカラーに
オープンカントリーR/T(185/85R16)を合わせ、
クラシック4WDのカテゴリーを意識する。
自作刺繍アートでジムニーを包む
グローブボックス手前に飾られたリースこそ、
naoサンが最初に作ったアクセサリーなのだそう。
これをきっかけにアクセサリー作りにハマり、
全国に散らばるジムニー乗りの
アクセサリー作家さんたちとの交流が始まったという。
デニムのシートカバーもこの交流から生まれた。
エアコンスイッチやモニター&シフトレバーの
フレームなどの木工品は、ほかの作家さんたちが
作った商品を装着。そのテイストに合ったレザーの
ステアリングカバーを選び、車内全体のバランスを
ナチュラルな方向へと持っていく。
知り合いの木工作家さんが作った寄木細工の
板をテーブルとして使い、ジムニーの
運転席後ろにセット。コーヒータイムの
お茶請けを置くのにも重宝している。
ディフェンダーとチッチェンダー
naoサンのご主人は、リトルDの元ネタとなった
ディフェンダー110にお乗りなのだとか。
お家のガレージに2台仲良く並んでいる光景に
娘さんのリトルD顔ジムニーが追加されたら、
まさにディフェンダー顔渋滞がおきますゾ!