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DAMD JOURNAL

DAMD JOURNAL _057

little Δ.と行く、ちょっとリッチな欧風ドライブ at 浜松

見慣れた風景が、イタリアンレッドの
エンジンフード越しだとちょっと違って見えた。
いつもよりオシャレをして
遠出してみようと思った。
ロードトリップのコンセプトは
「little Δ.に似合う場所を訪ね、
美味しいものをいただく」だ。

Act.1/ぬくもりの森でタイムリープ

 

建築家、佐々木茂良が長い時間をかけて自らの手で
作り上げたというこの場所は、中世ヨーロッパの
町並みを思わせるファンタジックな雰囲気が魅力。
東名高速の浜松西インターに程近い丘の中腹、
森の中にある小さなお店たちからなる
エリア全体を「ぬくもりの森」と呼んでいる。
お昼時の到着ゆえ、趣ある風景にワクワクしつつも
まずはランチ!「森のチーズケーキやさん」は
もともとガレージだった建物を
リノベーションした店舗だとのこと。
温かい”チーズ仕立てのクリームシチュー”と
“牛肉と野菜のごろっとビーフシチュー”を堪能し、
同店自慢のボトルチーズケーキを買って
屋外のテーブルに移動。真っ赤なlittle Δ.を
眺めながら美味しくいただいた。

 

食後は特別公開されている洋館「ぬくもりガレリア」を
見学。内装はもちろん家具などにもこだわりが
感じられ、身を置いていると物語の主人公に
なったような気分にさせてくれる。
通りを隔てた向かいの小高い場所に建つ
「ラ・カシェット」は建物も商品ラインナップも
可愛らしい雑貨屋さんだ。ここは名前の通り
森な中にあるだけに、お天気や季節によって表情が
全く違うのだという。今日は冬の薄曇。
そのシチュエーションがおとぎ話の中に
迷い込んだような不思議な雰囲気を
演出してくれていた。「新緑の季節は
どんな感じなんだろう、夏は?
紅葉の時期も良さそうだね!」そんな会話を
交わしながら、二人は「ぬくもりの森」をあとにした。

※施設内で特別に許可を頂いて
撮影させていただきました。「ぬくもりの森」に
お越しの際は専用駐車場をご利用ください。

 

ぬくもりの森
静岡県浜松市西区和地町2949
HPはこちら

Act.2/昭和の卸問屋街をドライブ

 

南に進路を取りながら40分ほどのんびりドライブ。
「浜松駅の南側にちょっとユニークな町並みがある」と
聞いて行ってみた。浜松はかつて繊維の街と呼ばれ、
昭和の高度成長期に開発されたここには繊維の
卸問屋などが軒を連ねたそう。それゆえ、卸本町と
呼ばれるここは、交通量の少ない広い通り沿いに、
個性的な外観の低層のビルが立ち並ぶ。
一時は寂れていたらしいが、その雰囲気に魅力を
感じた企業や個人がリノベーション。
魅力的なショップや飲食店ができている。
たまたま定休の店が多かったことと、
着いてすぐに小雨が降ってきてしまったために、
ゆっくり散策できなかった。
「お天気のいい日にあらためて訪れたい所だね。」
と二人は顔を見合わせた。

Act.3/老舗ビストロでディナー

今日最後の目的地は浜松の名店、
1995年オープンの「ビストロ ヒルマン」。
オーナーの佐藤利明さんは、自らの足で
産地を訪れ、全国から厳選した食材を入手。
お食事からスウィーツ、飲み物まで作ってしまう
スーパーシェフ。そして知る人ぞ知る
クルマ&バイクマニア。ヴィンテージから
最新型まで複数を所有。長年そのラインナップに
含まれているベスパやシトロエンの2CVなど
旧い欧州車はお店の雰囲気、
そして佐藤さんにピッタリだ。

手作りレモネードをいただいているとシックな
プレートに載った華やかなオードブルが登場。
パテドカンパーニュ、キノコのマリネ、
自家製スモークサーモンとナッツは
どれも繊細で美味。メインはラムショルダーの
トマト煮込みにフランス麺、金時人参の
ダッジオーブンローストが添えられた逸品。
そしてデザートはほどよい甘さのイチゴと
ショコラのタルト。シェフにお任せの
贅沢ディナーに大満足の二人。
最後にテーブルに届けられたワイングラスには、
浜松市天竜区の無農薬紅茶が注がれていた。
メニューについて一つ一つ丁寧に
説明してくれた佐藤さん、実は二人が
乗ってきたlittle Δ.に興味津々だと言う。
ベースがジムニーシエラであること、
そして作りの良さに驚いていた。
お腹いっぱいご馳走になって、そろそろ
帰宅の途につくことに。佐藤さんとの
再会を約束して、二人はヒルマンをあとにした。

BISTRO HILLMAN’S
静岡県浜松市中区板屋町101-1
HPはこちら

写真:真壁敦史
文:GAOニシカワ(ON THE ROAD INC.)
モデル:YUMIKA, KOSEI