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DAMD JOURNAL

DAMD JOURNAL _058

little-5と行く、アート&クラフトな旅。 at 浜松・掛川

「行ってみたいところがあるの。」
そんなひと言をきっかけに、二人は
横浜を出発してハイウェイを西へ。
目指すは冬でも温暖な静岡県西部。
ロードトリップの相棒は
フレンチテイストの美しいブルーに
ペイントされたDAMD“little-5”だ。

Act.1/浜松市秋野不矩美術館を訪ねる

 

横浜インターから東名高速で西へ、御殿場から
新東名高速に入り途中運転を交代しながら
さらに南下。トリップメーターが200km
到達する頃、浜松浜北インターから一般道路へ。
最初の目的地は「浜松市秋野不矩美術館」だ。

 

静岡生まれの秋野不矩(あきのふく/1908-2001年)は
文化勲章を受賞した著名な日本画家。
50代でインドの大学の客員教授として現地に
招かれたことをきっかけに、インドの風景や人々、
寺院などをモチーフとした作品を制作。
以降アジア、中東、アフリカを巡り、
その経験も作品作りに生かしながら
晩年まで意欲的に創作を続けた。

 

秋野画伯の偉業を讃えるとともに地域の
アートカルチャーの振興を図ることを目的として、
秋野画伯の生まれ故郷を見下ろす丘の上に建てられ、
1998年にオープンしたのがこの美術館。
建物は、東京大学名誉教授、
江戸東京博物館館長を務める建築家、
藤森照信の手によるものだという。

昼過ぎに現地に到着。little-5を停めてまずその周囲を
散策することにした。なぜなら建物自体も
この美術館の大きな魅力の一つだからだ。
地元特産の天竜杉など自然素材をふんだんに使って
建てられ壁面を漆喰で仕上げられた外観は、
いい意味で現実離れしたちょっと不思議な、
そして温かい雰囲気を湛えている。館内に入ると、
柱と梁を効果的に露出させた高い天井が
特徴的なロビーの先に、木製の
下駄箱が用意されていることに驚く。
ここは靴を脱いで作品を鑑賞する
スタイルをとっているのだ。床にも天然素材が
敷いてある展示室で裸足でアートと触れ合う感覚は、
今までに経験したことのない豊かなものだった。
特別展示をはじめとした美しい作品群を
時間をかけて堪能。
帰りに併設のミュージアムショップで
ポストカードを数点、手に入れた。

 

 

※特別に許可をいただき芝生スペースに
車両を乗り入れて撮影しました。
ご来館の際は美術館の駐車場にお停めください。

【浜松市秋野不矩美術館】
静岡県浜松市天竜区二俣町二俣130
HPはこちら

Act.2/掛川でクラフトマンの味を楽しむ

 

美術館を出て南下、袋井市を経て目指すは静岡県有数の
茶所、掛川。太平洋に最も近い国道沿いには
イチゴ狩りが楽しめる農園もある。
そんなルート150号線沿いに、知る人ぞ知る
本場ドイツ製法で作った唯一無二のソーセージや
ハムに出会えるクラフトマンの工房があるのだ。

 

2008年にオープンした「大石農場ハム工房」は
その名の通り、自らの農場で大切に育てた豚から
丁寧に手作りしたソーセージ、ハムが自慢。
店主で職人の大石善弘さんが材料を厳選して
作る美味なる逸品たちを求めて、
ご近所はもちろん、浜松市や静岡市、さらには
県外からもファンが訪れるという名店なのだ。

 

店内のイートインスペースでは
オリジナル・ソーセージをはさんだホットドッグを
いただくこともできるということで、迷わず注文。
プレーン、モッツアレラ、チョリソの3種類から
選べる肉汁したたるボイル・ソーセージと、
トースターで焼き目を入れたパンの組み合わせは絶品!

「旅のお土産にピッタリのおすすめは?」と
大石さんに聞いてみると、「国際コンテスト
金賞受賞のあらびきウィンナーや
ビアシンケンをはじめ、すべてがおすすめです!」と
笑顔で答えながら、自慢のハムを
テイスティングさせてくれた。それでもチョイスに
迷う二人に、大石さんはスライスしたハムを
数枚ずつ複数種類パックすることを提案、
「ビールのお供にも最適なので、続きは
ご自宅で楽しんでください!」と
選んだハムを保冷バッグに入れて手渡してくれた。

 

【大石農場ハム工房】
静岡県掛川市沖之須451-3
HPはこちら

Act.3/旅の仕上げは極上の夕焼け空

 

冬の一日が暮れるのは早い。夕方に近づくにつれて
空模様が怪しくなってきた。
「太平洋に沈む夕陽はお預けだね」と
話していたその時、バックミラーに写る
西の空が赤味がかってくるのが見えた。ナビの画面を
確認しつつ国道をそれて、海辺を目指す。
やがて舗装が切れて、砂のダートになる。
防砂林を抜けると海が見えてきた。
砂塵を巻き上げながら誰もいない海沿いを走り、
ベストポジションを探す。彼方に水平線が広がる。
そして曇り空の隙間から周囲を広範囲に
赤く染めながら顔を出す美しい夕陽が。

 

ここぞというポイントを見つけて“little-5”を停める。
はしゃぎながら夕暮れの海が見渡せる砂山に登り、
大きく腕を広げて海風を胸いっぱいに吸い込む二人。
夕陽によって真っ赤に染め上げられた彼らの姿と
“little-5”のボディが、さながらアート作品のように
光り輝いて見える。
刻一刻と表情を変える夕暮れの風景。
その一コマ一コマはまさに映画のワンシーン。
極上の夕焼け空が作り出す景色が、アート&クラフトな
日帰りドライブのエンデイングに相応しい。

 

日没とともに紫から濃紺へと表情を変える大空を
眺めていた二人は、再び“little-5”に乗り込み、帰路についた。

 

写真:真壁敦史
文:GAOニシカワ(ON THE ROAD INC.
モデル:YUMIKA, KOSEI