芝桜のパッチワークじゅうたんにうっとり

長瀞渓谷や三峯神社などの
訪れるべきスポットがいっぱいあり、
都心からも2時間ほどで行くことができる秩父地方。
過ごしやすい季節になったので、
さっそく首都高速と関越自動車道を使ってドライブへ。
JIMNY “little D.”は、秩父の大自然にも溶け込む
ヘヴィデューティーなエクステリアが特徴。
まずは秩父市の中心街からほど近い
「羊山公園」に向かうことにした。

この場所を選んだのには理由がある。
今年は桜を思うように楽しむことができなかったため、
見ごろが桜よりも遅い芝桜なら間に合うと思ったから。
園内南側にある「芝桜の丘」では
10品種約40万株もの芝桜が植えられ、
ピンクや白、紫など、カラフルに染まった
パッチワークのような花の丘陵を鑑賞できる。
天気がよいこの日は、秩父のシンボルといわれている
武甲山の雄姿も見られた。

園内北側には「見晴しの丘」があり、
秩父市街を眺めることができる。羊山という名称は、
戦前に埼玉県の緬羊種畜場があったことによるもので、
これにちなんで「ふれあい牧場」では
羊が飼育されている。
羊たちを見ながらのんびり過ごすのもいいだろう。

羊山公園
埼玉県秩父市大宮６３６０

自家焙煎コーヒーが自慢のレトロカフェ

自然を満喫した後はひと息つきたいところ。
公園から市街地に向けてクルマを走らせると、
秩父鉄道が走る線路の西側に自家焙煎の
コーヒーが評判の「ワプラスコーヒー」がある。
秩父には古い町並みが結構残っていて、
この店も古い建物を生かした
レトロな雰囲気が魅力になっている。
店舗の設計などを手掛けているデザイン会社が
経営しているそうで、アンティークな家具や
調度品によるインテリアが懐かしくて心地いい。

自慢のコーヒーはぜひブラックで
注文したいところだったけど、この日は
ちょっと疲れていたのでカフェオーレをチョイス。
ミルクがたっぷり入っているものの、
深みのあるコーヒーの美味しさを
しっかりと味わうことができた。
店内では雑貨や小物も販売しているほか、
ギャラリースペースもあり、
何時間いても飽きないくらいくつろげる。
もちろん自家焙煎のコーヒー豆も購入した。

ワプラスコーヒー
埼玉県秩父市上町２丁目８−１３

全国で2番目に高いダムから秩父盆地を一望

最後に向かったのは10分ほどあれば
着いてしまう「浦山ダム」。
山地に囲まれた秩父は、中心街からすぐの場所でも
自然と触れ合えるのが羨ましい。
このダムの魅力は、
重力式コンクリートダムといわれる種類の中では
全国で2番目高低差（156ｍ）があること。
そのため、ダムの上からは秩父の街を見渡せるし、
反対側に立つと秩父さくら湖や
雄大な山々を見ることができた。

興味深いのはダムの中にはエレベーターがあり、
誰でも自由に昇り降りができること。
実際に下に降りてダムを見上げると、
あまりにものスケールの大きさに感心してしまった。
さらに内部にはダムの働きなどを
説明するギャラリーがあり、
ダムには興味がないという人でも
十分に楽しめるように工夫が凝らされている。

ダムの中は常に14～15℃くらいの
気温に保たれているのだとか。
もともと秩父は盆地のため夏は暑くなるけど、
湿度が低いため意外に過ごしやすい。
これからの季節のドライブ先としても
秩父はぴったりというわけだ。

浦山ダム
埼玉県秩父市荒川久那４０４１