モーテルでワッフルを

羽村（はむら）駅前のビジネスホテルに一泊。
二日目の朝は福生（ふっさ）の横田基地前、
“The Mint Motel”までダムド80’sを走らせた。

「モーテル」といっても宿泊するわけではない。
ここはアメリカンスタイルの朝食が食べられるお店だ。
その可愛らしいインテリアは
僕が80年代にロスで宿泊した、
小さなモーテルのロビー・ダイニングにそっくり。

メニューはワッフルのほか、トースト、
コンボ（ベーコンorソーセージ＆ベイクドポテト）、
それにワッフルのトッピングのみ。
現在、ワッフルはスタッフが焼いてくれるが、
普段は自分で焼くスタイルだという。

ちょっと懐かしいアメリカの雰囲気を楽しみつつ
アツアツのワッフルを頬張れば、
気分はカリフォルニア・モーニングなのだ。

The Mint Motel
東京都福生市福生二宮2477
042-513-3317
国道16号沿い
横田基地第5ゲート近く。
https://mintmotel.com/ 

直輸入雑貨にアメリカを感じる

ワッフルを楽しんだあと、近くにある馴染みの店を訪ねた。
同じく横田基地の前にある“BIG MAMA”は
直輸入の雑貨がギッチリ詰め込まれた、
アメリカ好き垂涎の空間。

カラフルなグラスやカップなどテーブルウェアや、
コカコーラやフォードといった老舗ブランドの看板、
ネオンサイン、道路標識など、
1950～1980年代のMADE IN USAモノが並ぶ。

まさに、輝ける時代のアメリカの魅力を堪能できる、
福生エリア屈指のアンティークショップだ。
このお店、前述の“The Mint Motel”と経営者が同じだ。

リアルなアメリカにこだわり、
その魅力を伝えたいという思いに、
ひとりのアメリカ好きとして共感せずにはいられない。

BIG MAMA
東京都福生市福生二宮2485-1
042-513-7897
国道16号沿い
横田基地第5ゲート近く。
https://www.instagram.com/bigmamajp/

青梅との浅からぬご縁

社会人になって間もない80年代の後半のある時期、
僕は頻繁に青梅に通っていた。

目的地である「島田鈑金」の社長は
ツーリングカーレースにエントリーする若者を
陰日向でサポートしている。

僕も島田社長のお世話になり、
“RS SHIMADA”のマシンでレースに参戦していた。

青梅は福生から近く、前回のコラムに登場したお店
「チーズ＆オリーブ」は島田社長の行きつけでもある。

そして今回ご紹介する「うどん多喜山館」は、
島田鈑金から目と鼻の先。
実は今年の7月から8月にかけ、うどん多喜山館で
僕GAOニシカワのイラスト展示会を開催した。

オンザロードマガジンを見てコンタクトしてくれた
オーナーの細谷弘さんはクルマとバイクが大好きで、
発想が柔軟なナイスガイ。

看板メニューのうどんをはじめ、絶品メニューを用意、
奥多摩や秩父方面へのドライブやツーリングの途中に
気軽に立ち寄れる場所を作りたいとここをオープン。

ロードトリップをテーマにイラストを描いている僕に
場所を提供くださったのも、そんな思いがあってのこと。

この日はまさにイラスト展示の期間中。
青梅の会場まで僕に会いに来てくれたお客様の中には、
島田鈑金の社長や、当時のレース仲間もいた。

僕にとって青梅は80年代の思い出の場所であり、
今も大切な土地なのだ。

うどん多喜山館
東京都青梅市小曾木5-3074-1
岩蔵温泉近く。
https://udontakiyamakan.com/

福生で一番キャッチーな名前のお店

うどん多喜山館からの帰路、
福生にもう一軒、立ち寄りたいお店があった。
その名は「夕陽のTシャツ」。

由来はあえて聞かずに謎のままにしているが、
僕が知る限り、福生で一番キャッチーな名前のそこは
店名とは裏腹に（失礼！）、アメリカ製にこだわった
アパレルやシューズ、雑貨などを多数ラインナップ。

古着やアンティークと新品が絶妙に混在している
ワクワク楽しい雰囲気からは、
オーナーのセンスの良さが垣間見える。
ここも基地の街・福生らしい、大好きなお店だ。

気になったアイテムの中から、
今回は数枚のバンダナをゲットした。

夕陽のTシャツ
東京都福生市福生2215
042-530-3005
国道16号沿い
横田基地第2ゲート近く。
https://yuhitee.com/

僕のFire-King

愛用のコーヒーカップは、“BIG MAMA”で買った
マクドナルドのロゴ入り、
アメリカのファイヤーキング社製だ。

これ、正式にはミルクグラスと言うらしい。
1940年代から80年代まで生産されたという
魅力的な風合いの耐熱ガラスの食器は
今や大人気のヴィンテージアイテム。

僕はコレクターではなく、使って楽しみたいので、
雰囲気とプライスのバランスをみながら手に入れる。

写真は僕のファイヤーキングたち。
MADE IN USAのマグカップに混じって、
フォードのロゴ入りのみが日本製の復刻版だ。
ちなみに、カップの下に敷いたバンダナは、
「夕陽のTシャツ」でゲットしたそのものだ。