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エアロパーツ、ドレスアップのダムド|DAMD Inc

DAMD JOURNAL

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ROAD TRIP NIPPON vol.11

DAMDのボディキットをまとった
JB74 ジムニー “little D”に牽引され
全国のアウトドア系イベントで注目を集めている
キャンピングトレーラーがある。
本場欧米からの輸入車ではなく日本で企画、
デザイン、製造されたトレーラー“X-cabin”を、
ON THE ROAD MAGAZINEの編集長であり、
イラストレーターとしても活躍中の
GAOニシカワさんがレポートする。

ROAD TRIP NIPPON」番外編、
キャンピングトレーラー“X-cabin”と
ロードトリップする優雅な時間。

日本でキャンピングトレーラーを牽引する

 

空前のアウトドアブーム、そしてコロナ禍の影響もあり
今熱い視線が集まっているキャンピングカー。
日本では軽の箱型バンを含むワンボックスタイプの
クルマをカスタムした『バンコンバージョン』、
軽や小型トラックのキャビンとラダーフレームを
ベースにした『キャブコンバージョン』と
呼ばれるタイプを数多く見かけるようになった。
一方1920年代から自家用車が普及していた欧米では、
キャンピングカーも長い歴史をもち、
自走タイプのほか乗用車で牽引する
トレーラータイプもポピュラーな存在だ。

 

 “Little-D.”に牽引された
キャンピングトレーラー“X-cabin”は、
国内のさまざまな法規や道路事情を考慮しながら設計、
優れた機能性とスタイリッシュな外観をもつ。
車量750kg以下という開発目標を設定した
理由の一つは引っ張るクルマへの配慮だという。

 

「ヨーロッパではファミリーカーでトレーラーを
牽引することがポピュラーなので、
小型車もとても頑丈に設計されています。
しかし日本車にはその前提がありません。
X-cabinはどんなルマでも無理なく牽引できるよう、
少しでも軽くしたかったのです。」
そうお話ししてくれたのはX-cabinを製造・販売する
株式会社エフェクトメイジの広報、高須奨さんだ。

 

「もう一つの理由は日本の免許制度です。
トレーラー部分が750kgを越えなければ牽引免許が
なくても牽引することが許されているのです。
コンパクトな車両サイズも日本の道路事情に
合わせて設計したものです。」

MADE IN JAPAN ならではのこだわり

 

軽さと強度を追い求めた結果、
X-cabinのボディはフルアルミ製となっている。

 

「主に34ミリ厚のアルミ板を使用しています。
コーナーを曲面にすることにこだわって、
アルミの叩き出し成形ができる工場を探すところから
開発がスタートしました。そんなこともあって
一台目の製作は苦労の連続でした。」

 

職人の街、東大阪の金属団地に腕利きの職人がいる
工場を見つけプロジェクが一気に前進。
ボディだけでなく、ラダーやキャリア、
エアコンの室外機カバーなど多くのパーツを
アルミ製とした。キャンピングカーに欠かせない
給水・排水タンク、温水が供給できる外部シャワーなど
快適装備を標準化するほか、
ANKER4,400kwアワーのバッテリーを搭載。
外部電源のないフィールドでの宿泊も安心して楽しめる。

 

走行性能や安全性にも配慮、シャシーは
トレーラー先進国であるドイツの
AL-KO社」製をチョイス。
引っ張る乗用車のブレーキングをヒッチ部分で
感知して制動する慣性ブレーキを搭載、
安定した牽引が可能になっているという。

上質なインテリアと充実した装備

 

こだわりはインテリアのしつらえにも
行き渡っており、それがトレーラーの
ブランド名にも反映されているという。

 

X-cabin“X”はエクストリーム、“cabin”は
クルーザーの船室をイメージしたものです。
室内の壁面や床、家具類の素材や作りの良さはもちろん、
断熱性能に優れたガイナペイントの採用や
内装されたスタイロフォームによって、
快適な居住性をもった極上の空間に仕上げています。」

 

観音開きのリアゲートを開くと、冷蔵庫や温水器、
カセットボンベユニットなどがキレイに収まっており、
隅々まで心が行き届いた作りの良さが印象深い。

 

実はエフェクトメイジはもともとキャンピングカー
製造メーカーではなく、同社の創業者がドイツ、
デュッセルドルフのキャンピングカーショーに出向き、
トレーラーの輸入を手掛けようと考えたことが
現在のビジネスにつながっている。

 

「塩害にも強いLED照明を作っている会社なのです。
船舶や港湾施設に照明器具を供給しており、
また弊社の創業者が船好きであることもX-cabin
コンセプトに深く関係しているのです。
海外のメーカーとやりとりしながら思い通りの
仕様のトレーラーを作って輸入するよりも、自分たちで
作った方が早いだろうと判断、現在に至るのです。」

 

2020年の企画スタートから設計・製作作業を経て
X-cabinが完成するまでにかかった時間は一年ほど。
現在キャンピングトレーラーにはベーシックな
X-cabin300”、優雅なソロツアー&キャンプを
イメージした“X-cabin300 SOLO BD”、
グランピング仕様の“X-cabin300 GLAMP”の
3つのバリエーションがあり、
キッチンカー(移動販売用トレーラー)仕様の
X-cabin300 FT”もラインナップしている。

“X-cabin300 SOLO BD”の概要

尚、このページでご紹介している
X-cabin300 SOLO BD”
ラダーやキャリアなども装備する
フラッグシップモデルで優雅な
ソロツアー&キャンプを想定した仕様。
“300”はボディ全長(300cm)、
DDはリアの観音開き扉(Burn Door)をあらわす。
トレーラーヒッチを含む全長は、4,580mm、
全幅は2,120mm、全高2,200mm
車両重量730kg。価格は税込7,200,000円。

「車両の製造は愛知、奈良、三重にある
弊社のファクトリーで行なっています。
現状受注から3~4ヶ月程度で
ご納車しています。」とのこと。
気になる方は、
X-cabinのwebサイトをご覧いただきたい。

取材協力:
ヴィ・アゲインヴィレッジ
公式ホームページはこちら

X-cabin
公式ホームページはこちら

車両:
X-cabin300 SOLO BD &
    DAMD JB74 JIMNY  SIERRA “little D



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川のせせらぎに揺られて……

2024年もソトに行こう!
K MAG. アウトドア部
~神奈川県相模原市~

 

アウトドアと手芸というミスマッチなキーワードだが、
ここに登場するリトルDはそれを両立した仕様。
いかつくも愛くるしいネオクラフェイスに、
内装は自分の好きなお手製のアクセサリーで飾る。
好きなものだらけの1台はより愛着湧きそう♪

川のせせらぎに揺られて......

“趣味・アクセサリー作り”。

自己紹介でこんなことを言われたら、
とてもじゃないけどアウトドアと
関連づけるのは難しい。だって、
アクセサリー作りはインドアでやるものと、
大多数の人は思っているから。ところが、
naoサンはそんなアウトとインのボーダーラインを
ひょいと飛び越えて、独自の世界観を作り出している。
その答えは、彼女の家の近くの河川敷にあった。

 

そこは自然たっぷりでありながら、週末でも
あまり混み合わない静かな場所。naoサンは
愛車JB64ジムニーで出かけ、カセットコンロで
火を起こし、近所の焙煎屋さんで仕入れた
コーヒーを入れる。そして、ジムニーの
リアゲートを開け、趣味のアクセサリー作りに
没頭するのだという。

 

「学生時代に美術部だったこともあり、
アートが好きなんです。アクセサリー作りに
ハマったのは、子供の幼稚園でバザーのための
商品を作ったのがきっかけ。ジムニー乗りの中に
ハンドメイドでアクセサリーを作る方が
いらっしゃって、みなさんとの交流から
木工製品や革製品、デニム、そして
自作のリースなどで愛車を飾るようになりました」

今では彼女のジムニーは“デニムジムニー”と呼ばれ、
キュートなインテリアでシーンの注目を集めている。

“ギャップ萌え”という言葉がある。
性格や行動の落差の激しさに、思わず
キュンとなることを指すが、Naoサンのジムニーには
この言葉が実によく当てはまる。だって、多くの
アクセサリーで飾られたカワイイ系インテリアとは
打って変わって、外観はかなりハードな
イメージでまとめられているんだもの!

 

コンセプトは徹底したディフェンダー化だ。
ディフェンダーとは、76年前に生産を開始した
英国製4輪駆動車のこと。ここで出番となるのが
ダムドのボディキット“リトルD”で、
これを装着すれば、ジムニーのお顔があっという間に
ディフェンダーへと早変わりするのだ。

 

さらにnaoサンは、ディフェンダー純正色での全塗装、
スチールホイールを思わせるデザインの
アルミホイール、フェイクのタイヤカバーまで
取り付け完了。その姿かたちはもは
やジムニーではなく、完全にディフェンダー寄り。
周りからはディフェンダーの小型版という
意味を込めて、“チッチェンダー”のニックネームまで
いただくほどの仕上がりになった。

 

「私のジムニーに影響されて、娘も今度
リトルD仕様のジムニーを買う予定です」と、
naoサン。親子2台並んでの
リトルDアウトドアライフがどうなるのか、
彼女の胸は高まる一方だ。

リトルDをよりブラッシュアップD

 

ディフェンダーが採用していたアルルブルーという色で
塗り直していることもあり、街で見かけるジムニーとは
一線を画す個性を持つ。スペアタイヤカバーも
“ランドローバー”のロゴ入りに変えて、
なりきりっぷりに容赦ナシ!

 

ダムドの大ヒット商品、リトルD。
64ジムニーの顔をディフェンダーに変えてしまう
魔法のキットである。またエブリイの顔を
ディフェンダーにするキットも好評発売中だ。

 

アピオのホイール“ワイルドボア”の
コットンホワイトカラーに
オープンカントリーR/T(185/85R16)を合わせ、
クラシック4WDのカテゴリーを意識する。

自作刺繍アートでジムニーを包む

 

グローブボックス手前に飾られたリースこそ、
naoサンが最初に作ったアクセサリーなのだそう。
これをきっかけにアクセサリー作りにハマり、
全国に散らばるジムニー乗りの
アクセサリー作家さんたちとの交流が始まったという。
デニムのシートカバーもこの交流から生まれた。

 

エアコンスイッチやモニター&シフトレバーの
フレームなどの木工品は、ほかの作家さんたちが
作った商品を装着。そのテイストに合ったレザーの
ステアリングカバーを選び、車内全体のバランスを
ナチュラルな方向へと持っていく。

知り合いの木工作家さんが作った寄木細工の
板をテーブルとして使い、ジムニーの
運転席後ろにセット。コーヒータイムの
お茶請けを置くのにも重宝している。

ディフェンダーとチッチェンダー

naoサンのご主人は、リトルDの元ネタとなった
ディフェンダー110にお乗りなのだとか。
お家のガレージに2台仲良く並んでいる光景に
娘さんのリトルD顔ジムニーが追加されたら、
まさにディフェンダー顔渋滞がおきますゾ!

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