自家用車にキッチンカー
そのうえ車中泊までこなす

レトロスタイルのフェイスキット・デナリを
装着したN-VANキッチンカー
「CAMEL CARAVAN（キャメルキャラバン）」。
地元和歌山を中心に、地域のイベントなどに出店し、
りんご飴やドリンクを販売している。
オーナーである三木弘大サンは社会人になり、
新しい趣味を持ちたいと考えていたときに、
「N-VANカスタム ３rd Placs VAN」に出合った。
3rd Place VANとは、ホンダが提案する
N-VANのカスタムモデル。「仕事と趣味を
シームレスに繋げるトレーラー風カフェ」という
コンセプトにインスパイアされ、
自家用車とキッチンカー、そして
キャンピングカーの３役をこなす
オリジナルの1台を作る構想が生まれた。

N-VANは商用車でありながら、
レジャーユースでも人気を集める。
助手席側のBピラーをフロントドアに
埋め込んだことで、フロントドアと
リアスライドドアの間に遮るものがなく、
利便性が高いためだ。この大きな開口部に
カウンターテーブルをセットし、移動販売車として
活用しようと考えた。2022年11月に納車され、
約4か月間の準備期間を経て、
2023年3月にオープンを果たした。

コンセプトはラクダの遠征隊
幸せを届けに今日も旅をする

車中泊ができることを生かして
移動販売の旅をするのが目標

キャメルキャラバンの「キャメル」とはラクダ、
「キャラバン」とは隊を組んで砂漠を行く商人のこと。
「ラクダの遠征隊が訪れた場所で出会った
美味しいものをお届けする」が、
コンセプトだという。デナリのスクエアなグリルと
丸目2灯が演出するネオクラシックな雰囲気は、
見る人の表情を緩ませる。このキッチンカーに
ベストマッチなキットである。

看板商品はりんご飴

看板メニューは「真実のりんご飴」。
生のりんごに飴をかけた
お祭り屋台の定番メニューである。一口大に
カットされており、大人から子供まで
食べやすいと人気だ。このほかにも
いちごミルクシェイクやゼリーポンチなど
季節にあわせて、さまざまなメニューを
展開している。2023年10月には、
名古屋で行われたダムドパーティーに出店。
これが初めての遠征となった。
キャメルキャラバンはキッチンカーだけでなく
車中泊仕様としての役割も果たす。
今後は、和歌山県以外でも出店先を
開拓していくのが目標だ。
「いろいろな都道府県を旅しながら
幸せを届けていきたいです！」と語ってくれた。
2024年には1周年イベントも計画しているという。
出店予定やメニューなどはインスタグラムで
お知らせしているので、ぜひチェックを。

助手席側の大きな開口部を十二分に活用し、
カウンターテーブルをセット。
りんご飴のカットや、商品の受け渡しなどを行う。
室内にはダウンライトをセットし、
温かみのある雰囲気を演出している。
一般的なキッチンカーでは、車内側の目線が
高くなりがちだが、N-VANなら荷室が
低床化されているので、お客様との目線が近い。
サイドオーニングは、ヴィンテージテントを
取り扱うパジャマムーンのタープを使用している。

ホンダがホームページで公開している
「3 rd Place VAN オリジナルDIYテーブル」の
設計図を参考に製作されたカウンターテーブル。
手前側に1段低いテーブルを
吊り下げるオリジナルのアレンジも見逃せない。

キッチンカーだけでなく車中泊仕様にも

移動販売用のカウンターテーブルを取り払うと
車中泊仕様に早変わり。リア側のテーブルには
シンクとこたつがセットされている。
リアゲートを開けて景色を楽しみながら
コーヒーを飲んだり、ときに
デスクワークをしたりと幅広く活用できる。

車内にモバイルプロジェクターを吊り下げ、
リアゲート側にスクリーンをセットしたら、
自分だけのシアターが出来上がり。
ダウンライトが演出する雰囲気もあいまって、
実に優雅なひとり時間を満喫できる。

旅のお供はもちろん「ダムドサウンドエフェクト」。
ダムドが、クルマとともに音楽のある
ライフスタイルを提案する独自のプレイリストで、
アップルミュージックなどの
音楽ストリーミングサービスで楽しむことができる。

Credit by K MAGAZINE